今回は as if (as though) + 仮定法の構文について学習します。 as if (as though) + 仮定法は「まるで~かのように(まるで~だったかのように)」と表現したいときに使われる表現です。英文の作り方を確認して、練習問題にチャレンジしてみましょう。
as if (as though) +仮定法
as if+仮定法、または as though+仮定法 の形で、「まるで~かのように」という意味を表します。
・She walks as if she were a top model.(彼女はまるでトップモデルであるかのように歩く。)
= She walks as though she were a top model.
as if と as though に違いはある?
as if と as though はほとんど同じ意味ですが、as if の方が現実とかけ離れていて、as thoughの方が現実に少し可能性があるという若干のニュアンスの違いはあると言われています。上の例文なら She walks as though she were a top model.というときは、モデルを実際やっている可能性が as if を使うときよりもあるということになります。ただ実際にはそこまで意識して使い分けなくても問題はないでしょう。
as if (as though) 仮定法過去・過去完了の使い分け
as if (as though) + 仮定法過去で「まるで~かのように」、as if (as though) + 仮定法過去完了で「まるで~だったかのように」と訳します。
必ずしも主節の動詞に合わせているわけではありません。下の例文を見てみましょう。
・He felt as if (=as though) he were dreaming.(【仮定法過去】彼はまるで夢を見ているかのように感じた。)
・She tried to act as if (=as though) nothing had happened.(【仮定法過去完了】彼女はまるで何もなかったかのように振る舞おうとした。)
どちらも主節の述語動詞(赤字の部分)は過去形ですが、上の文では仮定法過去(進行形)が、下の文では過去完了が使われています。
as if以降の状態・動作が、主節の動詞の状態・動作と同じ時期であれば仮定法過去が使われ、過去であれば仮定法過去完了が使われます。
・He felt as if (=as though) he were dreaming.
感じた(過去)、夢見ていた(過去)→ 仮定法過去
・She tried to act as if (=as though) nothing had happened.
ふるまおうとした(過去)、何もなかった(さらに過去)→ 仮定法過去完了
【問題編】as if (as though) + 仮定法
問1 次の日本文に合うように、( )内に適切な英語を入れなさい。
(1) 彼はまるで子どもであるかのように見える。
He looks as if ( )( ) a child.
(2) 彼女はまるで何もかも知っているかのように話した。
She talked as if ( ) ( ) everything.
(3) 彼はまるでそこにいたかのように話した。
He talked as though( ) ( ) ( ) there.
問2 次の日本文に合うように、[ ]内の英語を並べ替えて英文を完成させなさい。
(1) 赤ちゃんみたいに扱わないで。
[ I, me, baby, don’t, treat, as, if, were, a ]
(2) 私の兄はまるで幽霊を見たかのような顔つきだった。
[ if, My, brother, he, seen, looked, ghost, as, had, a ]
まとめ
as if (as though) + 仮定法の構文について確認してきましたが、いかがでしたでしょうか。
as if と as though には大きな違いがありませんが、仮定法過去と仮定法過去完了の使い分けには気をつけましょう。主節の動詞の時制と同じか、そうでないかで使い分けてください。