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高校英語 原形不定詞を用いる知覚動詞と使役動詞まとめと問題

不定詞と動名詞
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原形不定詞はtoのつかない不定詞です。

原形不定詞は知覚動詞や使役動詞など、特定の動詞と形で用いられます。

今回の記事では原形不定詞を使う知覚動詞・使役動詞と、その使い方や例文、問題をまとめています。

  • 原形不定詞を使う動詞を知りたい!
  • 知覚動詞で~ingを使うときとの違いは?
  • 使役の意味でも原形不定詞が使えないことがある?
  • 受け身の文の作り方は?
  • 原形不定詞の問題を解きたい(無料で)

という方におすすめです。

原形不定詞を使う動詞

原形不定詞はtoを使わない不定詞です。主語の人称・時制に関わらず動詞の原形を使います。

原形不定詞は次のような知覚動詞、使役動詞で使われます。

  • 知覚動詞 … see, hear, feel, look at, watch, listen to, notice, perceive, observeなど
  • 使役動詞 … make, let, have (+ help)

見る・聞く・感じる・気づく系の知覚動詞は、原形不定詞を「知覚動詞+目的語+原形不定詞」の形で使います。

使役動詞 make, let, have も「使役動詞+目的語+原形不定詞」の形で使います。helpはもともと「help+目的語+to不定詞」の形でしたが、「help+目的語+原形不定詞」でも使われるようになりました。

※くだけた言い方をすれば…使役動詞の御三家「make / let / have」は原形不定詞でもOK、helpは新人でtoつきでも使われていたけれど、最近はなしでもOK。

知覚動詞+目的語+原形不定詞

see, hear, feel, look at, watch, listen to, notice, perceive, observeなどの知覚動詞で、「知覚動詞+目的語+原形不定詞」の形をとり、「…が~するのを見る、聞く、感じる、気づく」の意味を表します。

  • I have never seen him work.
    (彼が働いているのを見たことがない。)
  • If you heard him talk, you would take him for a Japanese.
    (彼が話してるのを聞いたら、彼を日本人だと思うでしょう。)
  • I feel my heart beat fast every time I see her.
    (彼女を見るといつでも心臓が高鳴る。)
  • She observed him enter the room.
    (彼女は彼が部屋に入るのを見た。)

知覚動詞+目的語+分詞との違い

現在分詞を用いると「…が~しているのを(見る・聞く・感じる・気づく)」、過去分詞を用いると「…が~されるのを(見る・聞く・感じる・気づく)」の意味になります。

  • I heard him call my name.(原形不定詞)
    私は彼が私の名前を呼ぶのを聞いた。
  • I heard him calling my name.(現在分詞)
    私は彼が私の名前を呼んでいるのを聞いた。
  • I heard my name called.(過去分詞)
    私は名前が呼ばれるのを聞いた。

受け身ではtoが必要

「see / hear+目的語+原形不定詞」を受け身にするとき、「be seen / heard+to不定詞」と「to」が必要になります。

  • He was seen to enter the room.
    (彼は部屋に入るのを見られた。)
  • I was heard to sing loudly.
    (私が大きな声で歌っているのを聞かれた。)

使役動詞+目的語+原形不定詞

使役動詞 make/let/ have は目的語の後に原形不定詞が使われます。help はto不定詞が使われていましたが、原形不定詞が使われるようになりました。

make+目的語+原形不定詞

「make+目的語+原形不定詞」「…に~させる」の意味になります。

  • She made Kevin wash the dishes.
    (彼女はケビンに皿を洗わせた。)

have+目的語+原形不定詞

「have++目的語+原形不定詞」「…に~させる」「…に~してもらう」の意味を表します。(makeほど強制的ではありません。)

  • She had Kevin wash the dishes.
    (彼女はケビンに皿を洗わせた<洗ってもらった>。)

「have++目的語+分詞」の形も使われます。過去分詞が使われると「…を~してもらった」「…を~される(経験受身)」の意味になります。

  • I had my hair cut. ※この cut は過去分詞
    (私は髪を切ってもらった。)
  • I had my wallet stolen.
    (財布を盗まれた。)

let+目的語+原形不定詞

「let+目的語+原形不定詞」で「に~するのを許す、(働きかけて)させる」の意味になります。

  • Sarah let her nails grow long.
    (サラは爪を長く伸ばしていた。)
  • Please let me know immediately if there are any problems.
    (何か不都合があれば、すぐに知らせてください。)

help+目的語+原形不定詞

help「help+目的語+to不定詞」「help+目的語+原形不定詞」のどちらも使われます。

He helped me (to) build a dog house.
(彼は私が犬小屋をつくるのを手伝ってくれた。)

getは使役の意味でもtoが必要

getも使役の意味で使われますが、原形不定詞は使われません。

I got him to sign the contract.
(私は彼に契約書にサインしてもらった。)

make、helpの受け身はtoが必要

「make/help+目的語+原形不定詞」の文を受動態にするときは、原形不定詞ではなくto不定詞が使われます。

  • He was made to go back home.
    (彼は家に帰らされた。)
  • I was helped to build a dog house.
    (私は犬小屋をつくるのを手伝ってもらった。)

let、haveは(ふつうは)受け身では使われません。

使役動詞についてもっと知りたい方はこちらの記事を。

関連記事:使役動詞make, let, haveとget , helpまとめと問題

【問題編】原形不定詞と知覚動詞・使役動詞

問1 次の英文を日本語に訳しましょう。

(1) I have never seen him get so angry.

(2) I feel my heart beat fast every time I see her.

(3) She made Kevin wash the dishes.

(4) Please let me know immediately if there are any problems.

(5) I had my father fix the bike.

問2 次の(     )の中から最も適切なものを記号で答えましょう。

(1) She observed him( ア enter イ enters ウ to enter )the room.

(2) I have never seen him ( ア work イ works ウ to work ).

(3) I heard him ( ア call イ called ウ to call )my name.

(4) I heard my name ( ア call イ called ウ to call ).

(5) I got him ( ア sign  イ signed ウ to sign )the contract.

(6) He helped me ( ア build  イ built ウ to be built )a dog house.

(7) He was made( ア go イ going ウ to go ) back home.

原形不定詞を使う知覚動詞と使役動詞のまとめ

知覚動詞と使役動詞で原形不定詞を使うときのポイントをまとめました。

  • 知覚動詞(see, hear, feel, noticeなど)+目的語+原形不定詞
    →「…が~するのを見る、聞く、感じる、気づく」
  • 使役動詞(make, have, let)+目的語+原形不定詞
    →「…に~させる」
  • see, hear, make は受け身の文でも使われるが、to が必要になる
  • helpも使われるが、原形不定詞でもto不定詞でも使われる
  • get も使役の意味で使われるが原形不定詞は使われない
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