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中学英語 不定詞の3用法と見分け方まとめと問題

不定詞と動名詞
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不定詞「to+動詞の原形」には、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3つの用法があります。不定詞の3つの用法にはそれぞれどのような意味があるのか、また見分け方についても学習します。不定詞を基本から確認したい人におすすめの内容です。

※2023年10月5日、問題編問2の答えを訂正しました。(ご報告ありがとうございます。)

不定詞の3つの用法

不定詞【 to + 動詞の原形】は名詞、形容詞、副詞のように使えます。

不定詞の名詞的用法

名詞的用法では不定詞の部分を「~すること」と訳すことができ、主語・補語・目的語として使われます。

(1) 主語として使える

(例)To play baseball is a lot of fun.(野球をすることはおもしろい。)

(2) 補語として使える

(例)My dream is to be a doctor.(私の夢は医者になることです。)

(3) 目的語として使える

(例)I want to go to Spain.(私はスペインに行きたい。)

目的語として使うものは、want to ~(~したい)try to ~(~しようとする)など、「~すること」という表現を使わないで自然に訳すことがあります。

enjoy, stop, finishなどの動詞の直後では、目的語として使えません。(不定詞ではなく動名詞を使います。)

不定詞の形容詞的用法

不定詞を名詞の直後におき、「~するための、~するべき」と訳す用法です。

(例)I have a lot of homework to do.(私はやらなくてはいけない宿題がたくさんある。)

不定詞の直前に homework という名詞が使われています。(※ homeworkは複数形にしません。

不定詞の副詞的用法

副詞的用法は「~するために」という目的、「~して」という原因を表す用法です。

(1) 目的「~するために」

(例)They practice basketball hard to win the game.(彼らは試合に勝つためにバスケを一生懸命練習した。)

(2) 原因「~して」

(例)He was surprised to hear the news.(彼はその知らせを聞いて驚いた。)

不定詞の見分け方

次の例題を解いてみましょう。

【問題】次のア~カの文を名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法に分けてみましょう。

ア I like to play soccer.

イ She studies hard English hard to travel abroad.

ウ He wants to drink something cold.

エ He wants something to drink.

オ I’m glad to see you.

To see is to believe.

キ I studied English to get a perfect score on the test.

(※ get a perfect score on the test…テストで100点を取る)

「~すること」と訳せる、不定詞が主語・補語(be動詞の後など)・目的語(動詞の直後)に使われている→名詞的用法

名詞の直後に置かれ、名詞を修飾している→形容詞的用法

「~するために(目的)、~して(原因)」と訳せる→副詞的用法

アは名詞的用法です。I like to play soccer. の to play は like の目的語であり、「私はサッカーすることが好きです」と訳せます。

イShe studies hard English hard to travel abroad. で使われている不定詞 to travel は主語でも補語でもありません。動詞や名詞の後には置かれていますが、直後ではありません。

また「彼女は海外旅行をするために、英語を一生懸命勉強している。」と訳せます。ということで副詞的用法(目的)です。副詞的用法の不定詞(+目的語)は主語+動詞で始まる文ではたいてい文末に置かれることになります。

ウ He wants to drink something cold. の to drink名詞的用法です。「彼は冷たい飲み物を飲みたがっている。」という意味になります。want to ~, try to ~, start to ~, begin to ~, like to ~, decide to ~, hope to ~ というときはたいてい名詞的用法です。

エの文はウの文に少し似ていますが、その用法は異なります。He wants something to drink. の to drink は 名詞の something を修飾した形容詞用法です。ここでは「彼は何か飲み物をほしがっている。」という意味になります。「何か冷たい飲み物」と表現したいときは something cold to drink になります。

オの文はbe動詞が使われていますが、be動詞の直後に不定詞が置かれているわけではありません(名詞的用法ではない)。glad は「うれしい」という意味で形容詞なので、名詞を修飾するために不定詞が置かれているわけではありません(形容詞的用法ではない)。I’m glad to see you. は「あなたに会えてうれしい。」という意味になり、to see副詞的用法(原因)です。

カ(To see is to believe)は名詞的用法です。To see が主語、to believe が補語となっており、「見ること信じることです。(【ことわざ】百聞は一見にしかず)」という意味になります。

キの文 I studied English to get a perfect score on the test. では不定詞 to get が名詞の直後に置かれています。しかし「100点をとるための英語」と形容詞的用法として訳すのは不自然でしょう。「テストで100点をとるために、英語を勉強した。」と訳せるので副詞的用法と考えられます。

【問題編】不定詞の3つの用法

問1 次の日本文に合うように、(    )内に適切な語句を入れなさい。

(1) 彼は思い出そうとした。

He (    )(    )remember.

(2) 彼女は家を買うために一生懸命働いた。

She (    )(    )(    )(    )a house.

(3) 英語を勉強することは私たちにとって大切です。

(    )(    )(    )is(    )for us.

(4) 日本にはたくさんの訪れるべき美しい場所がある。

There are a lot of(    )(    )(    )(    )in Japan.

(5) その少女はあたたかい食べ物が食べたかった。

The girl wanted(    )(    )(    )eat.

問2 次の(1)~(3)の英文で用いられている不定詞と同じ用法で使われているものを、ア~カから選びなさい。

(1) I went to the park to play tennis.

(2) We had enough money to buy some food.

(3) It began to rain.

ア To believe is to see.

イ It’s time to go to school.

ウ He worked hard to help those people.

エ We are sad to hear the news.

オ Do you want anything to drink?

カ We tried to do our best.

まとめ

不定詞の3用法について見てきました。問題は解けましたでしょうか。

不定詞で名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法を見分けるには…

(1) 主語・補語として使われていれば名詞的用法

(2) 動詞の直後で「~することを」と訳せるなら名詞的用法

(3) 名詞の直後で名詞を修飾しているなら形容詞的用法

(4) 動詞や名詞より後で「~するために」「~して」と訳せるなら副詞的用法

ただしstopなどの単語の直後では不定詞は名詞的用法(目的語)として使われない、something cold to drinkのように~ing系の名詞では不定詞が名詞の直後ではない、副詞的用法の不定詞が文頭に置かれることもある、などの例外もあります。

まずは基本の見分け方を覚えておきましょう。

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