助動詞 should の意味・用法・例文について学習します。should は未来を表す助動詞 shall の過去形ですが、時制の一致などで未来以外にも義務、推量、提案など、さまざまな意味・用法で使われています。should のさまざまな用法を例文とともに確認していきましょう。
助動詞 should の意味や発音
should は助動詞 shall の過去形です。中学英語では主に「~すべきだ」という義務の意味で覚えますが、他にもさまざまな意味や用法で使われます。
【should の意味・用法】
未来、義務・当然、推量、提案・要求、感情(驚き・残念など)の原因、反語表現など
had better や ought to との違い
had better(~した方がいい・忠告)は should より強制的な言い方になります。ought to は should の義務・当然、推量とほぼ同じ意味になりますが、やや義務の意味が should より強いです。
意味が強い順に並べると、had better >ought to > should
should の否定文・疑問文・過去
- 基本形「should + 動詞の原形」
- 過去「should + have 過去分詞」
- 否定文「should not [shouldn’t] + 動詞の原形」
- 疑問文「should + 主語 + 動詞の原形 ~?」
should の発音
should は [シュドゥ] と発音しますが、会話では[ドゥ]が弱く、[シュ]と聞こえます。
should have [シュドゥ ハヴ] は会話では [h] の音が弱く [シュダァブ] と聞こえます(短縮形のshould’ve も同様)。
助動詞 should の用法と例文
助動詞 should の未来以外の用法と例文を確認していきます。
助動詞 should の用法1. 義務・当然
should には「~すべきだ」「~するのが当然だ」という義務・当然の意味があります。must や had better ほど強制的ではなく、ought to よりは弱い意味になります。【should + have 過去分詞】だと「~すべきだったのに」という後悔も示します。
- He should lose weight.(彼は体重を落とすべきだ。)
- She should not wear too much makeup.(彼女はメイクを濃くするべきではない。)
- What should I eat?(何を食べたらいいの?)
- You should have been more careful.(君はもっと気をつけるべきだった。)
助動詞 should の用法2. 推量
should には「~のはずである」「きっと~だろう」という推量の意味があります。
- It should be obvious.(それは明らかなはずだ。)
- He should have been there.(彼はそこにいたはずだ。)
助動詞 should の用法3. 提案・要求
【提案・要求を表す動詞+that + 主語 + should 動詞の原形 ~】で、「~するように」という意味を表します。insist(強く要求する)、suggest(提案する)、propose(提案する)、decide(決定する)などが使われます。
- She insisted that I should invite him to the party.(彼女は私に彼をパーティーに招待するよう強く要求した。)
- He suggested that I should quit school.(彼は私が学校を辞めるようにと提案した。)
助動詞 should の用法4. 感情(驚き・残念など)の原因
【驚き・残念などの感情+that + 主語 + should 動詞の原形 ~】で、「~するとは(驚きだ、残念だ)」という意味を表します。
- It’s surprising that she should retire from show business.(彼女が芸能界を引退するなんて驚きです。)
- It’s a pity that he should leave his job.(彼が仕事を辞めるとは残念です。)
助動詞 should の用法5. 反語
should を why や how などとともに用い、「いったい(どうして)~しよう」と反語的に使うことがあります。
- Why should he apologize?(いったいどうして彼が謝るの?→ 彼が謝る必要はない。)
- How should I know?(いったいどうして私が知っているの?→ 知るわけないでしょ。)
【問題編】should の意味・用法
問1 次の英文を日本語に直しなさい。
(1) It should be obvious.
(2) I don’t know what I should do for her.
(3) She insisted that I should go to the hospital.
(4) It’s a pity that he should leave his job.
(5) How should I know?
問2 次の日本語の文に合うように、( )内に適切な英語を入れなさい。
(1) 君はもっと気をつけるべきだった。
You ( )( )( )more careful.
(2) 彼は私が学校を辞めるようにと提案した。
He suggested that ( )( )quit school.
まとめ
助動詞 should の未来以外のさまざまな意味・用法について学習しました。
should には義務だけでなく、推量や要求・提案、感情の原因、反語表現など、いろいろな用法で使われます。一緒に使われている語句・節や前後の文脈などで、適切な訳をしましょう。
助動詞についてもっと勉強したい方は次の記事も参考にしてみてください。