不定詞の副詞的用法についてまとめました。
- I went to the library to borrow books.
- She was surprised to hear the news.
- I’m glad to see you.
上の文で使われているのが不定詞の副詞的用法です。
中学英語では主に目的の副詞的用法を学習しましたが、高校英語では結果、感情の原因、判断の根拠、条件での使い方も確認します。
不定詞の副詞的用法とは
不定詞の副詞的用法で使うときは主に文末に置かれ、「~するために」「~になった」「~して」「~するとは」などの意味になります。
目的を表す副詞的用法
目的を表す副詞的用法では「~するために」「~しに」と訳されます。文頭に不定詞が置かれることもあります。
- I went to the library to borrow books.
(本を借りに図書館へ行った。) - To see sunrise on New Year’s Day, I got up early.
(初日の出を見るために、早起きした。)
「目的」の意味で使っていることを明らかにするため、in order to や so as to が使われることもあります。(so as to の方がよりフォーマル。)
- I called Hide in order to wake him up.
= In order to wake him up, I called Hide.
(ヒデを起こすために電話した。) - I want to study abroad so as to improve my English skills.
(英語のスキルを上げるために留学したい。)
in order to do は文頭に置くことができますが、so as to do は置かれません。
結果を表す副詞的用法
不定詞の副詞的用法では「… して~した」と結果を表すことがあります。 grow up to ~(成長して~になる)、live to ~(生きて~になる → ~まで生きる)がよく使われます。
- He grew up to be a doctor.
(彼は大きくなり医者になった。) - She lived to be a hundred years old.
(彼女は100歳まで生きた。)
「…すると~だった」という軽い驚き、意外な結果が起きていたときにも使われます。よく「~ to find …」で見られます。
- She woke up to find that her room glowed full of sunlight.
(彼女が目覚めると部屋は日の光であふれていた。)
その他に never to ~(… して、二度と~しない)、only to ~(…したが、結局~しただけだった)も使われます。文末の「,」の後によく置かれます。
- The good old days have gone, never to return.
(古き良き時代は去り、二度と戻ってこない。) - I tried hard, only to fail.
(私は一生懸命やったが、結局失敗しただけだった。)
感情の原因を表す副詞的用法
感情を表す形容詞の後に不定詞を続けて、「~してうれしい、驚いた、悲しい」のように感情の原因を表すことがあります。
- I’m glad to see you.
(あなたに会えてうれしいです。)
感情を表す不定詞には次のようなものがあります。beの代わりにfeel、lookなども使われます。
- be glad to ~ ~してうれしい
- be happy to ~ ~してうれしい
- be pleased to ~ ~して喜んだ
- be surprised to ~ ~して驚く
- be sad to ~ ~して悲しい
- be sorry to ~ ~して残念だ
- be shocked to ~ ~してショックだ
- be disappointed to ~ ~してがっかりだ
判断の根拠を表す副詞的用法
人の性質を表す語の後に不定詞を置いて、「~するとは…」と判断の根拠を表すことがあります。
- You are kind to help me.
(私を助けてくれるなんて、彼は親切だ。)
→ It is kind of you to help me. と書き換え可能。(人の性質なので不定詞の主語はof~で表す)
感情を表す不定詞には次のようなものがあります。
- be kind to ~ ~するとは親切だ
- be polite to ~ ~するとは礼儀正しい
- be rude to ~ ~するとは無礼だ
- be brave to ~ ~するとは勇敢だ
- be clever to ~ ~するとは賢い
- be wise to ~ ~するとは賢い
- be genius to ~ ~するとは天才だ
- be foolish to ~ ~するとは愚かだ
条件を表す副詞的用法
To ~, で「もし~なら」という条件を表すことがあります。文頭に不定詞+「,」が来るのは目的か条件です。
- To hear him speak, you would take him for an American.
(彼が話すのを聞けば、彼をアメリカ人だと思うでしょう。)
【問題編】不定詞の形容詞的用法
問1 次の文を訳してみましょう。
(1) To see sunrise on New Year’s Day, I got up early.
(2) He grew up to be a doctor.
(3) I tried hard, only to fail.
(4) She was surprised to hear the news.
(5) To hear him speak, you would take him for an American.
問2 次の日本文に合うように不定詞を用いて( )内に適切な英語を入れましょう。
(1) 私は昨日勉強するために図書館へ行った。
→ I went to the library in( )( )study yesterday.
→ I went to the library so( )( )study yesterday.
(2) 彼女は100歳まで生きた。
→ She( )( )( )a hundred years old.
(3) その問題を解けるなんて彼女は賢いに違いない。
→ She must be ( )( )( )the question.
(4) 古き良き時代は去り、二度と戻ってこない。
→ The good old days have gone, ( )( )return.
参考文献: 総合英語 Forest 7th edition /石黒 昭博(桐原書店)