高校英語で学習する、to不定詞の否定形・完了形・進行形・受動態のつくり方、例文と訳し方についてまとめました。
- 不定詞の否定形・完了形・進行形・受動態ってどうやって作るの?
- 不定詞の否定形・完了形・進行形・受動態の例文や無料の問題がほしい
- There is nothing to be done. と There is nothing to do. の違いを知りたい
という方におすすめです。
不定詞の否定形
不定詞の否定形は「not + 不定詞」「never + 不定詞」の形になります。
- My father told me not to go out.
(父は私に外出しないように言った。) - He promised her not to be late again.
(彼は彼女に二度と遅刻しないと約束した。) - She told him never to come here.
(彼女は彼に二度とここに来るなと言った。)
in order to do / so as to do の否定形
目的を表す不定詞を用いた表現で「in order to do」「so as to do」(~するために)がありますが、
in order to do → in order not to do、so as to do → so as not to do(~しないようにするために)
と、not や never を使って否定形にすることができます。
- I got up early in order not to be late.
(私は遅刻しないように早起きした。) - I listened to music with earphones so as not to disturb him.
(私は彼の邪魔にならないよう、イヤホンで音楽を聴いた。)
不定詞の完了形
不定詞で過去の意味を表したいときは、完了形を用いて「to have 過去分詞」で表します。
述語動詞より前の時制を表す
seem, appear, be said などの後に「to have 過去分詞」を続けて、述語動詞より前の時制を表します。
- He seems to have lost a lot of weight.
(彼はかなりやせたようだ。) - There appeared to have been a car accident.
(交通事故があったようだった。)
実現しなかった願望や意図
hope, want, wish, promise, intend などの後に「to have 過去分詞」を続けて、実現しなかった願望や意図を表します。
- I hoped to have seen her.
(彼女に会いたかったのだが<会えなかった>。) - He intended to have become a doctor.
(彼は医者になるつもりだったのだが<かなわなかった>。)
不定詞の進行形
不定詞の進行形は「不定詞+be+~ing」の形で表されます。
- He seems to be playing Switch games.
(彼はスイッチででゲームをしているようだ。) - The island seems to be sinking.
(その島は沈みつつあるようだ。)
不定詞の受動態
不定詞の受動態は「不定詞+be+過去分詞」の形で表されます。
I want to be taken to Disneyland.
(ディズニーランドに連れて行ってほしい。)
Chuck wanted to be loved by her.
(チャックは彼女に愛されたかった。)
There is no time to be lost.
(一刻の猶予もない。)
There is nothing to be done.
(何もなされることがない → 手の施しようがない。)
There is no time to be lost. は There is no time to lose. とほぼ同じ意味です。
There is nothing to be done. (手の施しようがない)と There is nothing to do. (何もすることがない)では意味が少し異なります。
【問題編】不定詞の否定形・完了形・進行形・受動態
問1 次の英文を日本語に訳しましょう。
(1) I got up early in order not to be late.
(2) He seems to have lost a lot of weight.
(3) Chuck wanted to be loved by her.
(4) I hoped to see her.
(5) I hoped to have seen her.
問2 次の日本文に合うように不定詞を用いて( )内に適切な英語を入れましょう。
(1) 彼は医者になるつもりだったが(かなわなかった)。
→ He intended ( )( )( )a doctor.
(2) 彼は彼女に二度と遅刻しないと約束した。
→ He promised her ( )( )( )( )again.
(3) 私は遅れないよう急ぎました。
→ I hurried so ( )( )( )be late.
(4) その島は沈みつつあるようだ。
→ The island seems ( )( )( ).
(5) 手の施しようがない。
→ There is nothing ( )( )( ).
(6) 一刻の猶予もない。
→ There is no time ( )( )( ).
不定詞の否定形・完了形・進行形・受動態まとめ
不定詞の否定形・完了形・進行形・受動態の基本形は次のとおりです。
- 不定詞の否定形:not(never) to do
- 不定詞の完了形:to have 過去分詞
- 不定詞の進行形:to be ~ing
- 不定詞の受動態:to be 過去分詞
不定詞の完了形は完了の意味ではなく、「過去」や「実現しなかった希望・意図」を表すことに注意。
不定詞は前の名詞が目的語にも主語にもなるため、形容詞用法では意味が変わらないことがあります。
ただしThere is nothing to be done. (手の施しようがない)と There is nothing to do. (何もすることがない)の違いに注意しましょう。